ドイツで誕生した哺乳瓶・おしゃぶりで人気のブランド「NUK(ヌーク)」。
いろいろなブランドの哺乳瓶がありますが、今回はNUK(ヌーク)の秘密と、人気の理由をご紹介したいと思います。
Contents
1.赤ちゃんのお口の成長について
「食べる」ことは命を育むこと。
おっぱい、離乳食、普通食へと赤ちゃんは少しずつ食べる力を養います。
それには唇と舌の動きがとても大切です。
そしてこの動きは大人の健康を左右する鍵という事はご存知だったでしょうか?
この「唇と舌の動き」をしっかりトレーニングできるのが、実は、NUK(ヌーク)の商品なのです。
では、お口の仕組みから、一体どんなトレーニングが大切なのでしょうか?
まずは、赤ちゃんの口の動きを仕組みについて、ポイントをお伝えいたします。
“お口は健康の窓”
1-1 正しく嚥下(飲み込み)
生後5、6カ月頃から赤ちゃんは食べ物を「ごっくん」します。
これは嚥下といい、しっかり口を閉じて、鼻で呼吸しながら舌を上あごに付けて飲み込む動作です。
新生児がおっぱいを飲み、呼吸するのは生まれもった機能「原始反射」によるもの。
それに対し、嚥下は自分の意志による動作です。
毎日の授乳や離乳食を通じて、赤ちゃんは舌や口の周囲の筋肉の動かし方をトレーニングして、生涯使う機能を身につけます。
全身の筋肉の動きを促し、「おすわり」や「はいはい」などの発達に影響もあります。
突然ですが、成人の嚥下をめぐり「誤嚥性肺炎」が話題になっているのはご存知でしょうか。
「誤嚥」とは食物が食道に入らず気道に入ること。
細菌が唾液と一緒に肺に入り炎症を引き起こす病気です。
50歳頃から唇や舌の力、全身の機能低下がはじまります。
飲み込む力が少しずつ衰え、食事中にむせる誤嚥が多くなり、高齢者の『誤嚥性肺炎』が増加。
今や肺炎は日本人が亡くなる原因の第3位なのです。
この誤嚥を起こさないようにするために、実は、重要なのが舌の動きなのです。
舌の動きは、飲み込みに必要な口腔周囲筋はじめ、腹筋、首など骨格筋を鍛えます。
この動きを身体の基礎が作られる乳幼児期から、しっかり鍛えることにより、将来的に誤嚥を引き起こす可能性を減らすことが出来ます。
ちなみに、高齢者の介護ケアでは、専用の口腔トレーナーのリハビリを行うことが増えてきているそうです。
つまり、口腔内を整えることは、全身の健康を増進させる鍵なのです。
1-2 健康な歯並び
授乳は、栄養補給や親子の絆づくりはもちろん、エネルギーの取り口である「口腔」の成長を早く促し、健康な歯を発育させる大切な役目のひとつです。
おっぱいを飲む時に赤ちゃんが正しく舌やあごを動かすことで、歯を支える骨がしっかり成長し、歯の土台がつくられます。
そこへ舌や唇の動きが相互に働きあい「発語」へとつながります。
赤ちゃんが言葉をしゃべる過程は、まるでひとつの楽器が作られていくようですね。
だからほ乳びんやおしゃぶりなどを使う際は、母乳による直接授乳と同じく正しく舌やあごを動かせるニップルを選ぶことが必要なのです。
そのカタチが赤ちゃんの口の中でのお母さんの乳首に近いものなら、あごや舌の運動を促す「口腔トレーニングツール」として活躍します。
ところが懸念も。
傾けるだけでミルクがどんどん出てくるほ乳びんや、形状の悪いおしゃぶりなど赤ちゃんの正しい舌の動きを促さない製品が市場に出回っています。
これでは正常なあごや歯並びの形成はされません。
将来のお子さまの歯並びの土台をつくるおっぱい。
その関係を見直しながら、本来サポートするはずの育児グッズをしっかり見分ける目が求められるようです。
健康的な歯並びを形成するためには、舌の力で上あごがバランスよく押し広げられて土台をつくることが大切です。
「指しゃぶり」のような不良習癖はアンバランスな力が上あごや前歯にかかり、歯並びに悪い影響をおよぼしかねません。
一方「おしゃぶり」は、直接授乳と同じような正しい舌の運動が見込め、指しゃぶりの予防にもなります。
1-3 ちゃんと鼻呼吸
お子様のお口がポカンと開いたままになることはありませんか?
実は、口呼吸が色々なトラブルを招くことを親は意外と知らないのです。
口呼吸は空気と一緒にダニやほこりなどの有害物質がのどや肺にそのまま取り込まれるため、健康リスクがあるそうです。
また口腔内が乾きやすくお口や歯のトラブルの原因にも。
赤ちゃんは本来みんな鼻呼吸。
息継ぎをしないで母乳を飲めます。
それが次第に『あー、う―』としゃべり始めるころに、口呼吸するようになるのです。
「お口ポカン」の原因は舌の筋力の低下です。
リラックス時、舌全体が上あごにピッタリとつき、舌の先が上の前歯の根元に触れていれば正しい位置です。
ところが筋力が弱いと下あごの中にダラリと横たわります。
これは「舌癖(ぜつへき)」と呼ばれる不良習癖。
舌が歯を押して歯並びが悪くなるだけでなく、前歯が閉じない「お口ポカン」を招くのです。
そこでおすすめなのがおしゃぶりによる鼻呼吸のトレーニングです。
しっかり口を閉じながら、舌が正しい位置におさまる筋力をつけるのに最適です。
鼻呼吸は鼻の粘膜が、異物を防ぐフィルター機能の役割を果たします。
加湿・加温された酸素を深い呼吸法で体内に多く取り入れられ、メリットはいっぱいです。
大人にとっても大事な鼻呼吸力。
子どもの頃から自然な鼻呼吸を習慣にするのは生涯の健康に役立ちそうですね。
鼻呼吸をしながら、正しい嚥下を行い舌をしっかり動かすことがより良い口腔環境に繋がります。
そのすべての条件を満たしているのが、「おっぱい」なのです。
ママの乳首を吸う事により、自然とお子様は口腔トレーニングをしているのです。
そんな観点から、NUK(ヌーク)は母乳育児を応援しています。
母乳は育児の絆を強め、赤ちゃんの成長に必要な栄養素や病気を予防する抗体を得られる完全食です。
いつでも飲めて、衛生的。
どんな乳児向けの食品でもこうはいきません。
しかし、母乳育児をしていても、やむを得ず人口乳首を使用する場合、どんなほ乳びんを選ぶかによって、母乳育児のスムーズさは異なります。
おっぱいの飲み方と違うものに赤ちゃんが慣れてしまうと、おっぱいを飲むときも、舌の蠕動(ぜんどう)運動がしづらくなってしまいます。
飲み方を忘れないためにも、おっぱいを飲むときと同じ舌の動きで飲めるほ乳びんを選ぶことが大切なのです。
2.NUK(ヌーク)はどんなブランド?
2-1 NUK(ヌーク)とは?
ドイツの小児病院の90%以上がニップルを採用し、110か国以上の国と市域で家族が信頼を寄せている、世界的ブランドです。
誕生して60余年、「母乳育児を応援する」ゆるぎない信念のもと、赤ちゃんの「こころ」と「からだ」の健やかな成長を願い、助産師や医師、栄養士などの専門家と共同で研究・開発を続けています。
そんなNUK(ヌーク)の最大の特徴は、ママの乳首の自然な形からヒントを得て、作りだされた独特なニップルのデザインです。
NUK(ヌーク)のおしゃぶり・哺乳瓶は「おっぱいの乳首を再現している」ことで、お子様の口腔の成長に繋がります。
2-2 NUK(ヌーク)誕生秘話
1950年代、ドイツではめざましい経済成長に恵まれ、多くの女性たちが働きに出たと同時に哺乳瓶で赤ちゃんを育てることが主流となりました。
そのような環境の中、赤ちゃんは落ち着く為に親指や布をしゃぶり、その影響で歯並びの悪化や虫歯、発話障害を引き起こし、社会問題となりました。
そんなとき、母乳で育つことと歯の健康的な相関関係があることを発見していた専門家たちは、授乳中のママの乳首をお手本とした、これまでにない形のニップルを開発したのです。
これがNUK(ヌーク)の始まりです。
このニップルは、瞬く間にドイツの医療専門家に広まり、1950年代の終わりまでに、NUK(ヌーク)は誰もが知るブランドへ成長しました。
「natural and suited to the jaw」(自然で顎に最適の意味)と名付けられたこの形はオーソドンティック型と呼ばれ、今日でもNUK(ヌーク)のニップルとおしゃぶりの基本型として使用されています。
また、日本の医療機関からの信頼も厚く、病産院などで広く採用されてきました。
3.哺乳瓶
3-1 哺乳瓶のシリーズ
<授乳時のママの乳首を再現したニップル(オーソドンティック型)>
NUK(ヌーク)が世界で初めて開発した「赤ちゃんが咥えたときの乳首を再現した形」。
おっぱいにそっくりな形と飲み方だから赤ちゃんが乳頭混乱を起こしにくく、嫌がらずに飲むことが出来ます。
●プレミアムチョイスシリーズ
NUK(ヌーク)のプレミアムチョイスタイプの哺乳瓶は、スタンダードタイプの哺乳瓶よりも、丸みを帯びたデザインになっています。
●ネイチャーセンスシリーズ
NUK(ヌーク)のネイチャーセンスタイプは、2017年12月から発売を開始した哺乳瓶の最新シリーズです。
大きな特徴は、ちくびの穴がおっぱいと同じように複数になっていることと、従来の哺乳瓶よりもちくびの付け根部分が30%ワイドな設計になっていることです。
これにより、赤ちゃんがおっぱいと同じように飲めることを目指しています。
3-2 哺乳瓶のサイズ
<月齢と飲み物に合わせて使い分けられるニップル>
赤ちゃんが適切な授乳時間で飲めるよう飲み物によって穴のサイズが用意されています。
1回の授乳時間の目安は20分。
NUK(ヌーク)なら赤ちゃんの飲むスピードに合わせて、ミルク孔のサイズを替え、授乳時間を調整できます。
赤ちゃんが健康的に哺乳できるよう考えられたラインナップです。
3-3 哺乳瓶の選び方
3-3-1 ニップルサイズの選び方
乳頭の大きさ・・・お子様が無理なく咥えられる、口のに成長に合わせて。
ミルク孔の数・・・お子様の飲むスピードや飲み物によって。
<ニップルサイズ選びのポイント>
●月齢(お口の大きさ)
無理なくお口を広げているか?しっかりニップルを加えられているか?を確認しましょう。
●飲み物
母乳・ミルク・果汁など、飲み物の粘度によって、ミルク孔を選びましょう。
●飲む速さ
1回の授乳時間の目安は15~20分です。目安以上かかる場合は飲み物にかかわらず、ミルク孔数の多いものをお試し下さい。
<ニップルの取り付け方>
キャップの下から取り付けます。
キャップ内で座板がゆがんでいないかを確認してください。
<ニップルの交換の目安>
交換の目安は、使用開始後1~2カ月です。
やわらかさを維持するために2個以上のニップルを交互に使いましょう。
3-3-2 哺乳瓶の素材の選び方
<ガラス製>
メリット:ガラス製は傷がつきにくいので、衛生的です。
デメリット:ガラス製なので、外出時は取り扱いに注意が必要です。
<ポリプロピレン製>
メリット:軽くて持ち運びが便利。
デメリット:ガラスに比べると傷が付きやすい。
3-4 哺乳瓶の洗浄・消毒方法
3-4-1 洗浄
<ニップル>
中性洗剤を使用して軽くもみ洗いをしてください。
<びん、フード、キャップ>
授乳後はすぐにぬるま湯につけ、やわらかいスポンジを使い、中性洗剤で洗浄してください。
3-4-2 消毒
<煮沸消毒>
洗浄後、各パーツを鍋に入れ、ほ乳びんが完全に浸る量の水を入れます。火にかけて沸騰後、3~5分間煮沸してください。
<薬液消毒>
ベビー専用消毒液を使用する際は、各消毒液の取扱説明書に従ってください。
<電子レンジ消毒>
ご使用になる電子レンジ及び消毒専用器具の取扱説明書に従ってください。
4.搾乳器
母乳もしっかり飲んでほしい!!母乳をストックしてほ乳びんであげたい!!
そんなママには、さく乳器「Jolie」がおすすめです。
NUK(ヌーク)の搾乳器の特徴は、
・おっぱいにぴったりフィットする乳口
・凹凸がついた柔らかいシリコーンカップにより痛みの軽減
・人口工学に基づいた握りやすい手動レバー
・ほ乳びんのボトルに取り付けられる(そのまま冷蔵・冷凍・解凍可能!)
・パーツが少ないのでお手入れも簡単
なんとパーツはこれだけ。衛生的に使用できます。
搾乳器Q&A
Q1 快適なさく乳のために準備することは?
A 栄養バランスをとって毎日の水分補給をこまめに。静かな場所に座り、リラックスできる姿勢を見つけましょう。胸を温めるもの(蒸しタオルやカイロなど)を使って、胸をマッサージしてみましょう。赤ちゃんが近くにいない場合は、写真を見るだけでもさく乳量に影響します。
Q2 Jolieを使いこなすコツは?
A やわらかいシリコーンクッションの中心部に乳首を合わせ、乳房全体を包み込みフィットさせます。また、レバーを握る幅で、圧力を自分の好みに調整します。
Q3 Jolieの一番の特徴は?
A 独自のカタチのさく乳口です。やわらかいシリコーンクッションで痛みを軽減。マッサージ効果もあるため母乳の生成が刺激され、快適にさく乳ができます。
Q4 Jolieは他のNUK(ヌーク)のほ乳瓶ボトルも使えますか?
A 使えます。プレミアムチョイスほ乳瓶と互換性があります。
ただし、ネイチャーセンス・スタンダードのほ乳瓶は取り付けられません。
Q5 全てのパーツは、食器洗い機で洗えますか?
A すべての部品に食洗機を使用できます。(ご使用になる食洗機の取扱説明書にしたがってください。)
Q6 母乳の保存期間はどのくらいですか?
A さく乳してから、室温で6~8時間、冷蔵庫(4度)で72時間、冷凍庫(-18度)で6ヶ月保存が可能です。
5.おしゃぶり
実はNUK(ヌーク)はほ乳びんだけではなく、おしゃぶりも、ママの乳頭を再現した優れものなのです。
NUK(ヌーク)発祥の地であるドイツでは、おしゃぶりは口腔トレーニングの道具として、積極的に使う文化が根付いています。
口腔は「食事」「呼吸」「発語」などを担う重要な器官で、全身の機能と密接に結びついています。
日本では、寝かしつけや落ち着かせでおしゃぶりを使用することが多いですが、正しく舌やあごを動かして「口腔」の成長を促す、健康なお口づくりにもなるのです。
<おしゃぶりの種類>
NUK(ヌーク)のおしゃぶりは主に2シリーズあります。
<可愛い絵柄がキュートで、お子様の口元を彩るハッピーデイズ&トレンドライン>
<よりママの乳頭の形に近く、ドイツ歯科医学会推奨のジーニアスライン>
用途や目的によって使い分けるのも良いですね。
ファッション感覚で、その日の気分に合わせて柄やカラーを変えるものおすすめです!
6.よくある質問
よくあるご質問をまとめてみました。
Q 哺乳瓶のサイズを変えるタイミングは?
A 新生時期は1回の授乳で80ml~100ml程度しか飲まないので、まずは小さい哺乳瓶がおすすめです。
個人差はありますが、2~3か月頃には1回に160ml~200ml程度飲むようになります。
3か月頃を目安に大きいサイズに変えましょう。
Q おしゃぶりに水が入ってしまった。
A 柔軟性を保つ為に、乳首の中に空気が流れるような設計になっています。
そのため、洗浄・消毒時に水が入ってしまうことがありますが、不良ではありません。
もし入ってしまった際は、おしゃぶりを振って水を取り出してください。
水滴が少し残ってしまうことがありますが、中の水滴が口にはいることはありません。
Q おしゃぶりは歯並びに悪い影響があるの?
A 健康的な歯並びを形成するためには舌の力で上あごをバランスよく押し上げて土台を作ることが大切です。
指しゃぶりはアンバランスな力が上あごや歯に負担がかかり、歯並びに悪い影響がでてしまいます。
しかし、NUK(ヌーク)のおしゃぶりは直接授乳と同じ舌の運動を行うので、バランスよく均等に土台を作るサポートが出来ます。
7.最後に
いかがでしたでしょうか。
小さいころから口腔トレーニングを行い、身体の成長、そしてより良い歯並びの為に、NUK(ヌーク)をぜひ、使ってみてくださいね!
傾けるだけでミルクがどんどん出てくるほ乳びんや、形状の悪いおしゃぶりなど赤ちゃんの正しい舌の動きを促さない製品が市場に出回っています。
とありますが、NUKの哺乳瓶はまさに傾けるとどんどん出てくる哺乳瓶なのですが、、、
本当にお口のトレーニングになるのでしょうか?
色々口コミを見ましたがあまりいい評価ではないようです。
コメントいただき、ありがとうございます。
NUKの哺乳瓶は、お母様のおっぱいを飲むように赤ちゃんの吸う力だけで中のミルクを飲んでいただくように考え作られています。
先端だけを口に入れるのではなく、しっかりとくわえさせてあげてください。
穴が開いているほうを上向きにしていただき、その状態でほ乳びんを床の方に向け、
びんを立たせるのではなく、お子さまを起こして座らせるような姿勢にしてただきます。
ほ乳びんは床と並行になるよう横向きにしていただいた状態でお子さまにミルクを
与えていただきます。
下に向けてしまうと圧がかかり穴から多く出てしまうので、横向きにして圧力でミルクが
出てこないようにし、お子さまが吸う力だけでミルクを飲んでいただくようにしていただくと
ママのおっぱいを飲む姿勢でほ乳びんを飲んでいただけます。
NUKは50年以上、この穴の形状でママのおっぱいそっくりなこだわりの飲み口としてご提供しております。
他者メーカーと違い少しコツがいるかもしれませんが、
赤ちゃんのおっぱいを飲む技術を育むための工夫がされている製品でございます。
何卒ご理解を受け賜わりますようお願い申し上げます。